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まったりのんびりした人の雑記
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 今回は、絵・写真はありません。
 いつもとは趣向を変えて、文章を書きたいとおもいます。


 この頃、変な夢をみるんです。

 その夢というのは、とても異常な状況でした。

 夢の中で、これは夢だと認識する。

 これって明晰夢って言うんですよね。

 こういう風に明晰夢と呼ばれるものを、私はたまに見ます。

 どうしてこんな夢をみてしまったのか、わかりません。

 疲れているんでしょうか?




 まぁ、文章を見てもらえばわかると思います。

 下のほうに、載せておきます。








 ジャングルのような所を歩いていた。

 植物が、両端に鬱蒼と生い茂る道。

 舗装されてはいないのだろう。

 見慣れたアスファルトの道ではなかった。

 砂利が多く、とても歩きやすいとはいえない。

 道は遥か向こうまで続いており、遠くに赤い橋のようなものが見える。

 両端の植物は、まるで熱帯雨林に自生する樹のように、大きい。

 葉ひとつ取っても、自分の頭以上の大きさだ。

 そんな場所を、私は知らない。

 だから、今この歩いていることは夢なのだと思った。

 そしてもう一つ、夢であるのだろうと思わせるものがある。

 なぜか、私の左手に抜き身の刀が握られているのだ。

 この刀は、現実に私が保有している模造刀に似ている。

 というか、そのものだろう。

 木製の柄、刀身についた傷の位置からいってもそうだと思われる。

 実際そうに違いないと、妙な確信を持っていた。

 抜き身の刀を、外で振りかざしているのも変なのだが。

 まるでそれが当然かのように、疑問さえ持たず、歩いていた。

 自分はどうやら二人で歩いているようなのだが、後ろにいる人はダレなのか分からない。

 首を後ろに向けて話しているはずなのだが、反応が薄い。

 前髪が目の辺りまでいるためなのか、光の加減で見えにくくなっているのか、顔を確認することは出来ない。

 だが、確実に私の後ろを歩いてくるし、私はこの人に喋りかけているのだから、知り合いなのだろう。

 もう一度言うが、私はこのような人は知らない。

 体つきと着ているものから、女性であることは分かる。

 しかし、何かがおかしいような気がしていた。

 見たこともない景色、知らない女性、その人と話している自分。

 手には刀を持っているという異常な光景。

 それにいままで疑問さえ抱かなかった自分自身に。

 やがて、話が途絶えたのか二人とも黙り込む。

 静寂の中、砂利を踏むジャリっジャリっという音だけが響く。

 先程はるか向こうに見えていた赤い橋が近づいてきた。

 橋は石造りのがっしりとしたもので、それに赤い塗料を塗ったようなものだった。

 こんな人里離れたような場所にあるはずなのに、塗って年月が経っていないかのように鮮やかな色をしていた。

 橋を見るのに集中していたが、さっきから誰かに見られている感じがする。

 どこからなのか、周りを見渡すと、右手の密林から強烈な視線を感じた。

 気になった私は、その視線を感じた辺りに近づいていく。

 視線を感じた場所は、植物が折り重なって進むのは困難そうだった。

 だが、左手にもっている刀の存在を思い出し、刀を横薙ぎに払う。

 驚くほどすんなりと、植物は真っ二つになった。

 (この刀、切れるのか?)

 いままで切れないものだと思っていたが、どうやら本物らしい。

 切れるものだと分かれば、行動は早かった。

 刀を振り、薙ぎ払い、どんどんと前に進んでいく。

 やがて、開けた空間に出た。

 そこは、今さっき通ってきたものと違って、丸い空間がぽっかりとあった。

 まるで誰かが整えたかのように、綺麗だった。

 左奥には二段ベットがあった。

 だが、そのベットには植物の蔦が絡まっていて、苔がむしている。

 そして、その周辺にはビンの破片やら汚れた玩具が散乱していた。

 確かに先程、視線を感じたのはこの方向だったのだが。

 周辺をみる限り、とてもここ以外に隠れられる場所はない。

 誰かがいたならば、足跡や痕跡があるだろうが、それもない。

 もし私に気付いて立ち去ろうとしたならば、木々と体が擦れる音でわかるだろう。

 そしてなにより、人が歩いた痕跡が無い。

 人がこのような植物の生い茂っている場所を通れば、必ず植物を踏みしめて進む。

 しかし、私が切り開いてきた道以外にそのような場所は見当たらない。

 そしてなにより、今いるこの空間が不気味だ。

 なぜこんな場所にベットがあるのか、なぜここだけがこんなに綺麗なのか。

 その意味を考えた時、背筋がぞくっとした。

 こんな場所、あるはずがない。

 正常な認識を持つものなら、一瞬でおかしいと思うだろう。

 だが、私はそう思わなかった。

 なぜ。

 なぜ私は疑問をもたなかったのだ。

 さっきまで話していた女性は、私の記憶の中にはいない。

 なのに、なんでこんな場所まで一緒にきているのだろう。

 どうして、そんな人に親しげに話しかけていたのだろう。

 そして、彼女はどうしてついてきていないのだろう。

 さっき感じた視線はダレのものだったのだろう。

 その視線の主はどこにいったのだろう。

 この異様な空間はなんなのだろう。

 どうして私はこんな人っ子ひとりいない場所を歩いていたのだろう。

 どうして。

 気付くと、私は走り出していた。

 さきほどの空間を背にして。

 一刻も早く、本来の砂利道に戻らなければ。

 そう思って。

 静かな密林に、木々と擦れる音が響く。

 後ろを振り向かずに、私は走った。

 やがて、先程の砂利道が見えてきた。

 走る速度を上げて、密林を出る。

 はぁはぁと息を吐く。

 両手を膝につけ、呼吸を整える。

 かかんだ体勢のまま、辺りを見渡すが、女性はいない。

 (え、どういうこと?)

 周りには誰もいなかった。

 静寂が辺りを包む。

 私の呼吸は落ち着いてきたが、鼓動だけはいまだに高まっている。

 ふいに、後ろで人の気配を感じた。

 私の後ろというのは、今まさに走ってきた道だ。

 さらに心臓の鼓動が高まるのを感じながら、私はゆっくりと振り向く。

 そして、そこにいたものは・・・。


 わかりませーん。
 ここで目覚めてしまったので、事の真相は闇の中。
 もし目覚めずにこの続きを見たら、どんな展開になっていたのでしょうね。

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